天使の微笑み






朝、浮竹が布団の中でまどろんでいると
トタトタトタと軽い足音が近づいてくる



「お兄ちゃま〜」



愛らしい声と共に ばふん と布団の上に飛び込んでくる



「・・・・・・?」


「おはようございます、お兄ちゃま」



肩より少し下で切り揃えられた黒髪を揺らしながら
くりっとした大きな瞳で浮竹を覗き込む
その少女は
浮竹が目に入れても痛くない、いや・・・
いっそ入れてしまいたいほど可愛がっている
歳の離れ(すぎ)た末の妹 浮竹 
布団の上から兄を見下ろし微笑む姿はまさに天使


「おはよう、


浮竹は身を起こしの頭を撫でていると
もじもじと何か言いたげな素振りをみせる


「どうした?」

「あのね、あのね 今日はお兄ちゃまと一緒にいたいの・・・」

「・・・っ」


その言葉に別の意味で倒れそうになるのを堪えながら
緩みっぱなしの顔は少し苦笑にかわる


「今日は仕事があるからなぁ・・・」

「お仕事邪魔しないからぁっ、ついてっちゃ・・・ダメ・・・?」


うるうると大きな瞳を潤ませながらの
上目遣いおねだりに浮竹はノックダウン


「く・・・っ、わ・・・解かった 一緒に行こうな」

「うんっ・・・兄ちゃま大好きっ」


笑顔で胸に飛び込んでくるを抱きしめて
たまには自宅に帰ってみるもんだなぁ・・・と思う浮竹


「まてよ・・・、どうやってここに来たんだ?」


そう浮竹がいるのは浮竹の家なわけであって、実家ではない
なのに朝からがいる



「んーとねー、父ちゃまと母ちゃまにいってきますして
 ひとりできたのっ」

「なっ・・・ひ、ひとりで・・・」


実家からはそう遠く離れてはいないものの
けして近いとはいいがたい
が・・・褒めてもらえるかと瞳をキラキラさせながら浮竹を見上げる



「そ、そうか・・・偉かったなぁ・・・でも、これからは
俺に言うか、誰かと一緒にくるんだぞ?」

「はぁい・・・」


一人でも大丈夫だもんと言いたげに唇を尖らせる
そんな姿も愛らしくてさらに顔が緩む


「さぁ、朝飯食って いきますか」

「うんっ」













浮竹がをつれて十三番隊舎に向かっていると
後ろから「浮竹〜ぇ」と聞きなれた声がかかる
もよく知っている人物の声だ



「京楽のおじちゃまっ」

「あ〜 ちゃんじゃないか〜、今日も可愛いなぁv」

「おじちゃま、おはようございます」

「ん〜、おはようv」



浮竹と繋いでいた手を離し自分の下へ駆け寄ってきた
抱き上げて頬擦りをする京楽をみて
浮竹は慌ててを京楽の腕から奪う


「京楽!に何をする!」

「なにをって・・・あいさつじゃないか・・・」

「普通にしろっ普通に!」



やれやれ・・・と肩を竦めて苦笑いをこぼす
今日は一日退屈しないで済みそうだ・・・と心の中で呟いた
そう、浮竹がを職場に連れてきたのは今日が初めて
は初めて目にするもの全てに今興味深々である




隊舎につくなり副隊長である海燕が叫んだ


「・・・っ隊長!いつ子供なんて作ったんですかぁっ」

「・・・海燕・・・俺の末の妹だ・・・
 、挨拶は?」

「お、おはようございますっ 浮竹 です!」

「おぅ おはよ ちゃんと挨拶できんだ、偉いなー
俺は支波 海燕っていうんだ」


ニカッと笑いぐりぐりと頭を撫でてくれる海燕に
恥ずかしそうに頬を染めながらは微笑んだ


「本当に隊長の妹なんですか?全然似てないんですけど」

「妹だよ間違いなくな」


苦笑しながらの頭に手を置く浮竹に
不思議そうな顔を向け海燕のことをこう呼んだ


「支波のおじちゃま?」

〜おじちゃまはやめようぜ〜、せめてお兄ちゃんと呼んでくれ
 それに名前の海燕のほうがいいな」

「海燕兄ちゃま?」


頸を傾げ微笑みながらきいてくる
海燕もノックダウン



「・・・っか、可愛いぃ〜っ、隊長・・・くださいっ

「やらんっ!」




その日の浮竹は雨乾堂から一歩も出ず
と一緒に遊んでいたとかいなかったとか・・・











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シリーズ化しそうです・・・
シスコンネタは書きやすいんです・・・(汗
楽しんでいただければと・・・・