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ホグワーツの緑輝くこの季節
私はあと数週間も経てば7年間生活してきた
この学校を去ることになる
卒業後は癒者見習いとして聖マンゴ魔法病院に勤める事が決まっている
それでも拭えない不安を抱えて溜息をひとつ
「溜息を吐いていると幸せが逃げていってしまうよ?タツキ」
「ジェームズ・・・」
どうしたんだい?とくしゃくしゃの黒髪を風に靡かせて覗き込まれる
それになんとか笑顔で答えれば授業開始のチャイムが鳴る
卒業を間近に控えている私達は授業に出る必要もなく
校庭へと足を伸ばせば、ジェームズの親友達『悪戯仕掛人』が待っていた
「どうしたの?みんなして・・・それに、リリーまで・・・」
「ピクニックよ、こんなに天気が良いんですもの」
驚いているとリリーが笑いながら言う
それに続いてリーマスがチョコを齧りながら朗らかに笑った
「こんなことが出来るのは今だけだしね」
「確かにそうだけど・・・」
「タツキの元気がないから皆でぱーっとやろうってジェームズが・・・」
「「ピーターっ!」」
「あ・・・ご、ごめん・・・」
シリウスとリーマスに嗜められて小さくなっているピーターの隣では
僅かに頬を赤く染めて頭に手を当てさらにくしゃくしゃにしながら
あらぬ方向を向いているジェームズ
ジェームズの気持ちが、皆の気持ちが嬉しくてつい涙ぐんでしまう
もうすぐ私達のこの生活が終わるんだと思うと余計に涙が溢れてくる
「あり、がとう・・・ジェームズ、みんな・・・・・・」
「卒業しても私達は親友同士、でしょう?」
みんなにお礼を言うとリリーは私を抱きしめながらそう言ってくれた
・・・リリーに隠し事はできないなぁ
なんてリリーと笑いあっていた時、ジェームズが少し哀しそうで
でもどこか決心したような眼で私を見ていたことに気付かなかった・・・
その後はジェームズが言ったようにぱーっとピーターがボケてシリウスが突っ込んで
笑い声の耐えない時間を過ごした
ここの所、タツキの様子がおかしい・・・
何処か上の空で、時々溜息なんかついたりしてる
でもそれは、きっと・・・僕のせい・・・・・・
僕がイタリアのナショナルチームに入る事が決まってから
タツキの様子がおかしくなったんだ
僕がはっきりとタツキに意思表示をしていないから・・・
怖いんだ、タツキの口から『NO』と聞くのが
でも、言わなきゃいけない・・・
今日、タツキの涙を見て決めたんだから・・・
「行ってくるよ、シリウス」
「お、やっと決心がついたか?」
「まぁ・・・ね、君には心配をかけたね
あぁ、でも・・・今まで僕が君にかけられた迷惑にくらべたら何ともないか」
「ジェームズっ」
「しぃっ、リーマスやピーターを起こしてしまうよ」
「悪ぃ・・・結果はちゃんと教えろよ?酒用意して待ってるからさ」
「判ったよ、じゃ・・・」
「あぁ、Good Luck!」
シリウスに片手を上げて箒に跨り、僕は夜空へと飛び上がった
三日月の綺麗なこんな夜はきっとタツキは起きているから・・・
ほら、やっぱり・・・窓を開けて空を見上げている
僕はわざとタツキの視界に入るようにゆっくりと近づいていく
「お嬢さん、綺麗な月を見ながら夜空の散歩はいかがですか?」
「ジェームズっ?、・・・いいわね」
きっと同室のリリーは眠ってしまっているんだろう
人差し指を口にあてて「静かにね」といいながら僕を部屋に招き入れてくれた
上着を羽織ったタツキが僕の後ろで箒に跨るのを確認して
ゆっくりと箒を操って外へ出る。腰に回された腕と背中に感じる温もり
この時間がずっと続けば良いのに・・・そう思ったんだ
「ジェームズ、見つからないわよね?」
「もちろん」
不安そうに僕を見上げるタツキの瞳がその表情がとても可愛くて
僕の唇が届く範囲でキスを贈った(つまり額だね)
少し恥ずかしそうにでも嬉しそうに微笑んで僕の背中に顔を埋めるタツキ
僕はもう1度自分に言い聞かせる
今日こそはタツキに言うんだ・・・!
ゆっくりとホグワーツの周りを飛んで、レイブンクロー塔の屋根に降りた
僕の心臓が早鐘を打ち出す、きゅっと拳を握ってタツキを見つめれば
不安そうに僕を見上げている
「タツキ、君に話しておきたいことがあるんだ・・・」
「・・・何?」
「僕は・・・僕は卒業したらイタリアに住むことになる・・・」
「知ってるわ・・・」
「・・・っ、待っていて、くれないか・・・?」
「ジェームズ?」
「僕は今はまだ学生で・・・卒業してもすぐに社会人として落着いた生活ができるわけじゃない
だから・・・待っていてほしいんだ、ちゃんと君と二人で生活出来る力がつくのを・・・
両親の力を借りたくないんだ・・・だから・・・っ」
待っていてほしい、その言葉を言う前にタツキが僕に抱きついてきた
ぼろぼろと大粒の涙を零しながら
「ジェームズっ、ジェームズ・・・っ・・・・・・うれ、し、い・・・
待って、る・・・ジェ、ムズが・・・迎えに、来てくれるの、を・・・ずっと・・・待ってる」
「タツキ・・・っ、ありがとう・・・・・・ごめんね?不安に、させてたよね?」
言いながら抱き締めれば、腕の中でタツキが首を横にふる
涙に濡れている頬を両手でそっと包んで顔を上げさせれば
潤んだ大きな瞳で僕を映してくれる
「これから、もっと不安にさせてしまうかもしれない・・・」
「そ、んなこと・・・っ」
「だから僕は、神様に誓う前に君に誓うよ・・・健やかなる時も、病める時も
喜びの時も、悲しみの時も・・・君を愛し、君を敬い、君を慰め
この命ある限り君を愛し守り抜くことを・・・僕、ジェームズ・ポッターは
君、タツキ・に誓います。・・・・・・タツキは?」
「私も・・・っ、ジェームズ、に・・・誓い、ます・・・・・・っく・・・」
「ほら、もう泣かないで?いつか、きっと二人で神様に誓おう?」
「・・・・・・っ、う、ん・・・っ」
今夜君に贈った誓いの口付けは涙の味がした
「泣かないでよ、明日僕がリリーに怒られてしまう」と言えば
「いいの、嬉し涙なんだから・・・それに止まらない」と言われて
タツキを泣かせたくないと思っていたけど・・・嬉し涙は別
僕も嬉しいから ・・・
案の定次の日リリーに怒られたけど、ね・・・
そして卒業式には細いシルバーリングを贈った
今の僕にはそれが精一杯だったけど・・・
彼女は泣きながら喜んでくれた
あの日から2年が過ぎようとしている
待っていて・・・もうすぐ君を迎えに行くから・・・
ホグワーツを卒業してから2年・・・私は見習いを終えて癒者となった
左手の薬指にはジェームズが卒業式に贈ってくれたシルバーリングが光っている
あの日の誓いを胸に、不安になることもたくさんあったけど
私もジェームズも忙しい毎日を過ごしている
今日は久しぶりの休日で、少し寝過ごしてしまった
窓を開ければ春の日差しが私を包む
ジェームズは今頃何をしているかしら・・・?
そんなことを考えていたら視界に思い浮かべた人物が入った
驚きに声も出ない、私はその人の元へ駆け出した
「やぁ、迎えにきたよタツキ・・・」
さぁ、神様の前であの時と同じように二人で誓おう
命ある限り愛し合いずっと一緒に生きていくことを・・・
Fin
えぇ・・・と・・・これを書いてて叫びました
「誰じゃぁこりゃぁぁぁ!!」と・・・(汗
ジェームズです・・・ジェームズのはずなんです(滝汗
きっと「Harry Potter」のジェームズではなく
私の脳内にある「Harry Potter」の親世代の話によく似た内容の
「James・Potter」という小説のジェームズなんですよ(焦
相互していただいた『あきら』の相原 みき様に捧げます!
こ、こここんな似非ジェームズで駄文でよろしければ
そして、リクエスト通り甘く・・・なっているのでしょうか???
相原様のみお持ち帰りください!あ、書き直しもOKです(笑
そして・・・妄想は暴走をはじめ・・・
この下におまけがあります(会話のみですが・・・)
〜おまけ〜
「・・・とまぁ、これがパパからのプロポーズかな」
「へぇ〜、今のパパからは考えられない・・・」
「そう?」
「そうよ!」
「今帰ったよ〜っタツキにっ」
「はいはい、お帰りなさい。ジェームズ」
「お帰り、パパ」
「は最近パパに冷たくなった・・・」
「なんでそこでイジケルのよっ
お帰りのキスはママからで十分でしょ!?」
「何を言っているんだいっ親子のスキンシップは大切なんだぞっ」
「スキンシップ通り越してセクハラだっつーのっ
ってか抱きつかないでっこのセクハラ魔人〜!!」
「の言う通りねぇ・・・ほんとあの頃のジェームズ
どこ行っちゃったのかしら・・・・・・」
もしハリーではなくて娘が生まれていたら・・・
親馬鹿炸裂でしょう・・・と思いついた内容です(汗
もう「Harry Potter」じゃないですね(笑
私にとってのジェームズ像は・・・
唯我独尊、猪突猛進、単純馬鹿でいて何故か策士
スキンシップ・ジャンキー(好きな子のみ)の壊れキャラだったりします(爆
似たキャラでいうと京極 妖怪シリーズの榎木津さんですね(笑
ほんとスイマセン・・・(平謝
ちなみにウチの旦那からのプロポーズの言葉(誰も聞いてない
「健康保険の手続きが面倒ならさぁ、俺の扶養に入れば?」
でした(爆
「・・・・・・・・・は?」
と聞き返しましたよ、そりゃね確かに面倒ですよ?
でももう少し他に言い方ないか?と突っ込みたかったです(笑