月明かりはいつも一人の男を照らし続け
一人の男は何かを探すように月を見上げ続ける・・・
Moonlight Affection 00
春、萌えいずる新緑の中
作務衣に羽織、下駄に帽子とレトロな風貌の男が一人
大きな木を見上げて溜息をついた
確かこんな大きな木の下でしたねぇ・・・
この季節になるとアナタに出会ったあの頃を思い出しますよ
まだアタシが尸魂界にいたあの頃・・・
アナタがいなくなって、もうどれくらいの時間が流れたんでしょうねぇ
いつになったらアナタはアタシの元へ帰ってきてくれるんです?
『私の帰る場所は喜助の所だけだから・・・
・・・だからさよならは言わない・・・いってきます・・・!』
ただ見送るしかできなかった。
必死に追いかけようとしても結界に阻まれ
呼び続けた名は虚しく空へ消えた・・・
「サン・・・」
ぽつりと呟き瞳を閉じる
どれだけ時間が流れようと記憶の中に鮮明に残っている姿・・・
無邪気な笑顔も 怒った顔も 困った顔も 凛とした顔も
自分にしか見せることのない艶やかな顔も
全てが愛しくて今もなお自分の大半を占めている
閉じていた瞳を開け溜息を一つ
ナニもできずに待つっていうのも結構ツライっスねぇ・・・
ただひたすら愛しい人の帰りを待ってるナンテ
何気にアタシって乙女チック?
「なぁ〜にシケた顔してやがんだ」
ぶっきらぼうな声のする方を見やると
頭を掻きながら自分に近づいてくる昔馴染みの顔
「なんスか?一心サン」
「いい天気だから散歩してたらよ、なんっかジメジメした空気が漂ってきてなぁ
見にきたらお前さんがいたんだよ・・・まだ、待ってるのか・・・?」
「とーぜんっス♪」
「そうかよ・・・」
一心と呼ばれた男は呆れながら溜息をつく
ある意味感心しているのかもしれない
唯一人の恋人を、気の遠くなるくらいの間待ち続けていることに
「・・・一心サン・・・やっぱり無駄なことなんスかねぇ・・・」
ふいに空を見上げながら
まるで自問しているかのように呟いた
「さぁな・・・少なくとも死んじゃいねぇのは確かだと思うがな
待ちてぇなら、気の済むまで待ってみろよ」
「そっスね・・・」
その返事を聞いていたのかいないのか
「じゃあな」と手をヒラヒラさせ一心は帰っていった
気の済むまで・・・ねぇ・・・
きっとアノ人がアタシの所へ帰ってくるまで
気は済まないんじゃないっスかねぇ・・・
そう思いながら自分の“戻る”場所
“浦原商店”へと向かった・・・・
りお 「・・・っスイマセンっ ヒロインさん出てきません・・・(汗」
喜助 「なにやってんスか・・・呆れて物もいえませんねぇ」
りお 「いや次回こそは・・・っってかこれ過去編なんで・・・ヒロインさん出てきても
喜助さんの記憶なんですよ・・・ね・・・(滝汗」
喜助 「ってことは・・・アタシはいつまでサミシイ思いをしなきゃいけないんスかぁぁあっ」
りお 「・・・それは・・・ねぇ・・・ホラ、アレだ・・・(焦」
喜助 「起きろべに・・・」
りお 「それではっここまで読んでくださった さん ありがとうございましたぁ!」
喜助 「チッ・・・ありがとうございました〜ん♪」