モリアを抜けた後、達は走り続ける
休むことなく小川を渡り、その先に見える森に
アラゴルンは漸く安堵の溜息を吐いた
19 Lothlorien 1 -ロスロリアン 1-
薄暗い森の中を歩調を緩めた一行は進む
レゴラスはの手を引き、なるべく歩きやすい場所を選んで歩いている
「ここが、ロスロリアン?」
「そうだよ、もっともエルフに会うには
もっと奥まで進まないといけないけどね」
「へぇ・・・闇の森とはまた違った雰囲気なのね」
「うん、そうだね・・・あ、そこ足元気を付けて」
木の根に足を取られないようにと
レゴラスはさりげなく(ここ重要)の肩に手を回し引き寄せる
先に進むことに集中しているアラゴルン
メリーやピピンを気遣っているボロミア
フロドとサムに注意を促しているギムリ
レゴラスを止る者はいない・・・
さらに抱き寄せようとするレゴラスを止めたのはだった
は複数の気配を感じ
警戒しながら《胡蝶》に手をかけ臨戦体勢に入る
「?どうし「ダーロ!」
矢を番えた数人のエルフが達を囲んでいた
レゴラスはを庇うように前に出ると
一人のエルフの青年がレゴラスに話しかける
『レゴラス、スランドゥイルの息子よ』
『ハルディア・・・我々の力になってくれ』
『ドゥネダインのアラゴルン、貴方の事は知っている』
レゴラスにハルディアと呼ばれたエルフの言葉に
アラゴルンは胸に手を当て礼をとる
そこへイライラし始めたギムリが口を挟む
「挨拶はいい、解る言葉で話してくれ」
「ドワーフとは暗黒時代以来付き合いがない」
そう言い放つハルディアにギムリはいきり立ち
アラゴルンがそれを止めていると、ハルディアはフロドを視界にいれる
「君達は悪を持ち込んだ、先へは行かせられない」
協力は出来ないと拒否の姿勢を見せるハルディア
それをアラゴルンとレゴラスは説得しようと話し始める
エルフ後の話せない残された一行は木の幹に身を寄せ身体を休め
はレゴラスの背後に庇われたままその場に残っている(レゴラスが離さないだけ)
一通り話した後、ハルディアは仕方がないと息を吐き諾の意を示した
『感謝するハルディア』
『ありがとうハルディア・・・』
『いや・・・それより、レゴラスの後ろにいる・・・・・・』
『わ、私ですか?』
ひょっこりとレゴラスの背後から顔を見せるに
ハルディアは極上の笑顔を送る
『話は聞いていますよ、魔法使いの姫君・・・』
ハルディアはの手を取り口付けを落とした
ピシャーン、ドゴー・・・ン!
雷が落ちたような音が聞こえた気がする
アラゴルンを筆頭に旅の仲間達はレゴラスから三歩後退る
もその場から逃げ出したかったが
ハルディアが手を離してくれず断念する
『ハルディア・・・の事を誰から聞いたんだい?』
『裂け谷の金華公、グロールフィンデルからだ
美しい姫君が緑葉の魔お・・・いや君と共に旅に出たと知らせがきてね』
『へぇ・・・エルフとしては聞き捨てならない言葉があったようだけど?』
『君の気のせいさ、レゴラス
さぁ、時間が勿体無い・・・案内しよう』
「こちらへ」と戸惑うに微笑みを送り
レゴラスの隙を突いてさらりとをエスコートするハルディア
『ああの、ハルディアさん』
『ハルディアで構いませんよ、私は、と呼ばせていただいても?』
『ええ、それは構いませんが・・・あの、レゴラス・・・・・・』
レゴラスなど眼中にないというようなハルディア
米髪に青筋を浮かせてぷるぷると肩を震わせているレゴラス
形の良い唇から零れたのは地を這うような声だった
『ハルディア・・・は僕のエスコート以外慣れていないんだ
戸惑っているじゃないか・・・放してくれないかな・・・・・・?』
『何事も慣れという事は大切なことだ、・・・私で慣れるといい』
『ハルディア・・・いい加減にしてくれないかな?』
『へ?ちょ・・・あの・・・・・・(誰か助けてぇっ)』
辺りを見回すが、瞬時にしてロスロリアンの森を極寒地帯へと変えたエルフ二人に
恐れをなして誰も近寄れない・・・アラゴルン達に至っては更に二歩後退っている
そこに颯爽と現れた一人のエルフ
「・・・まったく兄上ときたら・・・皆さん、僕がご案内します
ハルディアの弟でオロフィンといいます、さぁ行きましょう
あの方々は置いておいても大丈夫ですよ
あの女性には申し訳ないですが・・・」
「そ、そうだな・・・感謝するオロフィン」
アラゴルンはほっと安堵して一行を促すが
空気を読めないというか何も考えていないピピンが声をあげた
「!オロフィンさんが案内してくれるって、早く行こうよ!!」
「「「ピピン〜〜〜〜っ」」」
頭を抱えるホビット達、といえば助かったとばかりに
二人の真っ黒エルフから離れアラゴルン達の元へ駆け寄る
『『・・・オロフィン・・・・・・?』』
『あ、兄上・・・レゴラス・・・・・・』
殺気立つレゴラスとハルディアをアラゴルンとオロフィンが宥めるが
辺りの温度は下がるばかりである
「・・・なんとかしてくれ」
「ボロミア?!」
「「「そうだよ、。なんとかして」」」
「フロド、サム、メリーまで!?」
その隣ではギムリがうんうんと頷いている
は意を決して拳を握った
『あ、あの・・・そろそろ先へ進まないと
日が落ちてしまうかな〜・・・なんて・・・・・・』
『『それもそうだね(な)』』
あっさりと引き下がるレゴラスとハルディア
がっくりと肩を落としているのはずっと宥めていたアラゴルンとオロフィンだ
その後も何かと揉めるレゴラスとハルディアは
が二人の間に入ることで渋々大人しくなり
一行はロスロリアンの中心であるカラス・カラゾンへ向かった