Moonlight Affection 09
日も傾き、仕事を終える準備をしていたの元に慌しい声が響いた。
「隊長ー!」
「・・・なんだかに隊長って呼ばれるの、慣れないなぁ・・・」
零番隊の隊首室を勢いよく開けると飛び込んでくる白い死覇装を纏った
がを流魂街で拾ってから3年の年月が過ぎた
は霊術院を最短で卒業し見事零番隊へ入隊した
「そんなのほほんとしてないでくださいっ流魂街に大虚が大量出現
今、五番・八番隊から援護要請がでました!」
「またか・・・解った・・・、瑠璃と蘭丸に伝えて頂戴。私はすぐに向う」
「はいっ!」
は黒い陣羽織を手にするとその場から消える
はそのまま副長2人を探しに向った
−東流魂街−
ドォォォォォン!!
ギァァァァァアアッ!
「援護はまだか?!」
「藍染隊長!!一度お退がりください!」
「無理を言うな!俺より負傷者を退がらせろ!」
戦々恐々。阿鼻叫喚の中、激を飛ばしている藍染も血に染まっている
席官クラスの死神達はほぼ壊滅状態で、京楽も藍染同様血に染まり肩で息をしている
そんな中、何の気配も無くは現れた
「「「「「(隊長)!!!」」」」」
「おまたせ・・・これはまた、随分と・・・まぁ・・・」
「ごめんねぇ、僕達だけじゃなんともならなかったよ」
「今度美味しいお酒、奢ってください♪京楽隊長」
「喜んで♪」
何をのほほんと・・・と他の死神達は思ったが、この2人だからしょうがないと気を取り直す
藍染は苦笑しながら大虚達を見据えている
さて・・・とが京楽から大虚の群れを見据えると、纏っている空気がガラリと変わる
「ウチの3人が着く前に終わらせますか・・・」
「「は・・・?」」
「皆さんは退がっていてくださいな」
京楽と藍染は呆けた顔をしていたが、徐々にの霊圧が上がっていくのを感じると
部下達に退がるように命じる。それを確認するとは一気に力を解放する
ドンッッ!!
「く・・・っ」
「・・・っ、これ程とは・・・!」
「月明かりの下、咲き誇れ〈月華〉・・・!」
キィィン!
の両手の内から迸る光、その中から現れる水晶のような斬魄刀
溢れんばかりの光が花弁となって大虚の群れを呑み込む
一瞬の出来事だった・・・大虚達は最期の声を上げる事もないまま消え去った
呆然とその光景を見ている京楽達にケロっと笑顔を向ける
「終わりましたよ。・・・ってどうしました?」
「いや・・・あまりにも鮮やかで・・・驚いていただけだよ」
口を開いたのは京楽、それを皮切りに他の死神達も驚きを口にしていると
零番隊の副長2人とが姿を見せた
「あ〜終わってますね・・・隊長1人で十分だったんじゃないですか?」
「蘭丸・・・私達の今日の仕事はきっと、調査と事後処理よ」
「・・・ずるいです、隊長・・・自分だけ・・・」
蘭丸・瑠璃・と各々の考えを口にする
当たり〜と言わんばかりには蘭丸とに調査を、瑠璃に事後処理を指示した
その後救護班もやってきて事は終わった
その時、京楽がふと思いついてに言った
「ちゃん、今日ってさぁ・・・浦原の誕生日じゃなかったっけ?」
「あ・・・っ忘れてたぁっ・・・って、えっ?もうこんな時間?!
蘭丸・瑠璃・っ後はよろしく!京楽隊長・藍染隊長それから皆っお疲れさまです!」
そう言うなり姿を消した。残された京楽達はポカンとしている中、達だけが苦笑していた
−技術開発局−
「喜助っ!!」
「おや、サン。どうしたんです?そんなに急いで・・・
アタシに会えなくてサミシかったんスか?」
へらっと笑いながら自分を向えた喜助には呆れる
コツンと喜助の眉間を軽く叩くと、むっとした顔をする
「喜助・・・今日は自分の誕生日だって事・・・忘れてる?」
「・・・そうでしたっけ?」
「喜助っ、昨日も私・・・話したよねぇ・・・今日は早めに仕事を終わるようにしてって」
「そう言われれば・・・」
そう・・・流魂街で虚を退治してから急いで帰ってきたは
喜助を待っていたが、一向に迎えにくる気配が無い。しかたなしに十二番隊へ言ってみると
朝から開発局に篭っていると言われた。そして怒り半分呆れ半分で開発局に来てみれば、コレだ・・・
「それじゃぁ・・・帰りますかぁ〜」と帰り支度を始める喜助にさらに呆れる
「まったく・・・しっかりしてるんだか、してないんだか・・・」
「あら、アタシはしっかりしてますよ〜」
「こういう所だけ・・・ね」
腰に回された手をぴしりと叩き、つかの間の散歩を楽しむ。
喜助の部屋に着くと、は食事を作り酒を用意する
それを喜助は嬉しそうに眺めている
「ん〜、新婚サンってカンジがするっスね〜」
「はいはい・・・喜助、これを運んで」
「つれないっスね、サン・・・」
しょぼんとしながら、料理を運ぶ。それでもめげないのが浦原 喜助だ
料理中のに後ろから抱き付いて、包丁を首筋・・・ちょうど頚動脈のあたりにあてられる
「大人しくしてられないの?」
「オトナシクシテマス・・・」
そうこうしている間に料理も終わり、卓を挟んで食事を始める
「・・・そうだ、喜助・・・誕生日おめでとう。それからありがとう・・・」
そう言い、布に包まれた細長い物を手渡す
「ありがとう?」
「そ、生まれてきてくれてありがとう・・・喜助・・・」
「サン・・・」
照れくさそうに瞳を伏せながら微笑むに、初めて言われた言葉に嬉しさが込み上げる
手渡された物を改めて見ると、それは一振りの長剣
「これは・・・刀・・・っスか?」
「うん、喜助には〈紅姫〉がいるけど・・・それは〈蒼氷〉私の〈緋炎〉と対の刀なの
喜助に持っていてもらいたくて・・・」
「・・・家宝とか言ってませんでした?」
「うん」
「うんって・・・サン?」
「いいの、喜助に持っていてもらいたいの。〈緋炎〉と〈蒼氷〉は対の刀
〈緋炎〉は前も見せたように火を司る、〈蒼氷〉は水と氷・・・相反するから惹かれあう・・・
何処に在っても引き合うように・・・私が何処にいても喜助の処へ帰れるようにしたいから・・・」
ふ・・・と瞳を細めては〈緋炎〉を撫でる
その姿を喜助は訝しげに見つめた。まるでが何処かへ行ってしまうように思えた
「サン・・・?何か・・・これから起こるんですか?」
「そういう意味じゃないんだけど・・・」
「それに、この刀がないとサンはアタシのいる処が解らないんスか?」
「そんな事ないっ、それに・・・」
「それに?」
「えと・・・喜助と私も〈緋炎〉と〈蒼氷〉みたいに対でありたいな・・・と・・・」
その言葉に嬉しそうに頬を緩ませ、卓を脇にずらしての隣へ座り直す
肩に腕を回すとはそのまま頭を喜助の胸に預けた
「ありがとうございます・・・嬉しいっスねぇ・・・『対でありたい』なんて最高の口説き文句っス」
「喜助っ」
「ホントの事っスよん、でも・・・アタシはサンも欲しいんスけどねぇ・・・」
「・・・私は・・・喜助に出会った時から、喜助のものだよ・・・」
喜助を見上げる潤んだ緋色の瞳に喜助の理性が飛びそうになる
「それなら・・・きっとアタシは生まれた時からサンのものですよ・・・」
「喜助・・・」
重なる唇・・・深まる口付けは甘く、喜助は憑かれたようにを求めた・・・
まるで何かの不安を拭い去るかのように・・・・・・
えぇ〜・・・お誕生日おめでとうゴザイマス!
喜助:・・・・・・(ニマニマ)
りお:・・・キモイんですけど・・・その思い出し笑い・・・
喜助:いやぁ・・・誕生日になると思い出すんスよ♪
りお:助平・・・
喜助:なにを今更・・・っていうか・・・嬉しさ半分、淋しさ半分ってトコっス
りお:あぁ・・・あと1話で過去話終わりですよ・・・たぶん・・・
喜助:・・・っていう事は・・・
りお:そうです、やっとこ原作に・・・
喜助:サンがアタシの所に帰ってきてくれるんスね?!(がばっ)
りお:へっ?(ビビリ)
喜助:そうなんっスよね?!そうっスよね?!(肩を掴んでガクガク揺する)
りお:あ・・・頭が・・・(くらくら)
喜助:あぁっ早く逢いたいっス!!
りお:・・・ソウデスネ・・・えぇ〜これが管理人からの誕生日プレゼントということで・・・
喜助:サンが帰ってきたら・・・あ〜んなことや、こ〜んなことや・・・ブツブツ・・・
りお:・・・・・・・・・(汗