*前回のヒロインさんとレゴラスの考えによりまして
 今回から日本語→『 』 エルフ語→「 」とします
 共通語はまだ使わないと思います・・・たぶん・・・
 それではどうぞ







闇の森を朝日が包み日差しが強くなり始めた頃
あれからずっと眠っていたは目覚めた




02 lecture -講義- 【レゴラス先生のエルフ語講座(笑)】




『朝・・・?』


窓から射し込んでくる光が眩しくて目を細めながら起き上がると
ベッドの脇に水を張った器と布が綺麗に畳んで置いてあった
これで顔を洗えということなんだろうと勝手に解釈して
顔を洗うために移動しようとしたら傷が痛んで顔をしかめる



『痛い・・・』


そういえば昨日・・・あれから眠っちゃったんだ・・・
レゴラスがずっと頭を撫でてくれてて・・・安心して・・・
・・・てことは、寝顔を見られたってこと?
あぅぅ・・・恥ずかしい・・・

顔を洗うのも忘れて恥ずかしさに悶えていたら
ノックの音と同時に声がかかって、扉からレゴラスが覗いた



「おはよう、よく眠れた?」

『おはようございます』



朝の挨拶はどこでも一緒よね?
言葉は通じなくてもとりあえず言うだけ言ってぺこりと頭を下げた
レゴラスは解かってくれたみたいでニコリと笑ってくれた

なにやら腕にいっぱい抱えていた本をテーブルに置いて
私に話しかけてきた



「まだ顔洗ってない?用意しておいたんだけど・・・
 解からなかったかなぁ・・・えーと、これで顔を洗うんだ」



やっぱり顔を洗うためのものだったんですね・・・
レゴラスの身振りで解かったわ・・・・・・でもね・・傷が痛くて動けないんです
あぅ・・・どうしよう・・・


「あ・・・まだ動けないのかな?」



私が傷を押さえて困った顔をしていたら気付いてくれたみたいで
畳んであった布を水に浸して私の顔を優しく拭いてくれた

あの・・・顔が近いんですけど・・・
ダメだ・・・恥ずかしい・・・きっと私の顔は真っ赤になってる


「そんなに俯いたら拭けないよ?ほら、顔あげて・・・」


ひんやりとした指が顎に掛けられて上を向かされる
こ・・この態勢は・・・それにさっきより顔が近くなってる



「ご・ごめんっこれくらい自分でもできるよねっ
 あぁこれを君に渡せばよかったんだっ、えぇと傷はまだ痛むのかな」



はた・・・とレゴラスも気付いたみたいで
慌てて私から離れて何か色々と早口で話している
なんだかその姿が可愛くて面白くてつい笑ってしまった


「そんなに笑わなくてもいいじゃないか
 だってさっきまで真っ赤だったのに・・・」


ぷぅっと膨れたような姿がさらに可愛くて笑ってしまう
きっと私より年下なんだろうなぁ・・・

なんて考えていたらベッドの上に一冊の本を置いた
何だろう・・・と思ってその本を手に取ってみると



「それは 本 って言うんだ、解かる? 本(parf)」



レゴラスも私と同じことを考えていたのかもしれない
私にここの言葉を教えようとしてくれてる


「本(parf)?」

「そう、じゃあ次は・・・」



本を開くと絵本のようだった
文字のようなものが少し書いてあるけど、綺麗な絵ばかりだった
その絵を指差して、一つ一つその言葉を教えてくれる

その中の緑の葉を指差して


「レゴラス(laegolas)」

「レゴラス?」

「そう、僕の名前は緑の葉という意味なんだ
 の名前の意味は何なんだろうね・・・?」



ん〜レゴラスの名前の意味は解かったけど
その続きに言っていることが解かんないよ・・・


一通りその本の絵を見ながら植物や色とかの言葉は解かった
言葉を覚えようと必死になっている私にレゴラスは根気よく教えてくれた

どれくらいの間、慣れない言葉を口にだしていたのか
かなり咽が渇いてきて、それを見計らったかの用に
女の人がトレイにお菓子やお茶を持って入ってきた
綺麗な人だ・・・何よこの国、美形しか住んでないんじゃないの?


「そろそろ休憩にされてはいかがです?」

「そうだね、お茶にしよう。ありがとうエフィル」

「あ・ありがとう・・・」


たどたどしくさっき教えてもらった言葉でお礼をいったら
驚かれてしまった・・・なんで・・・?


「まぁ、エルフ語が話せるんですの?」

「今教えているんだよ」

「あら、そうだったんですの」



エフィルと呼ばれた綺麗な女の人はお茶の用意をするだけして
部屋を出ていってしまった

お茶を飲んでいる間も言葉の勉強
昨日私がしたように自分を指差して


「僕はレゴラス」

「君は 」


そして私を指差す
私もレゴラスと同じように話してみる名前の部分だけを入れ替えて



レゴラスは外見に似合わずスパルタだった
・・・私が死神になった時もそうだったけど美形な人ってスパルタな人が多いのかもしれない・・・
なんて溜息をついていると、急に耳が熱をもちだした



『熱・・・っ』

「え?」



耳に手をやると熱はピアスからのものだった
・・・さんから貰ったピアスが何故・・・?
レゴラスが心配して私の手に触れた途端、熱は嘘のように消えた



「大丈夫?ちょっと詰め込み過ぎたかな・・・早く君と話がしたくて・・・」

「大丈夫・・・え?」

『レゴラス、今なんて言ったの?』

「ん?気にしなくていいよ、続きは明日にしょうか・・・」

『いや、そうじゃなくて!』



は?・・・なんでレゴラスの言ってることが解かるの?
さっきまでは全く解からなかったのに・・・
落ち着け、私!
えーと、さっき何があった?
確か耳が熱くなって・・・その原因がピアスで・・・
ピアスに触っている私にレゴラスが触って・・・
もしかして・・・だから?!
レゴラスが私に触ったから?それにピアスも原因だろうなぁ
さんがくれたこのピアス・・・お守り代わりにって
ブレスレットと一緒にずっと付けてる・・・
別の所にきてもさんは私を護ってくれてるんだ・・・


言葉は聞き取れるようになったけど・・・
私が話してたのって・・・日本語・・・よ・・ね?
意識したら私も話せるようになるのかしら・・・


・・・?」


不思議そうに私の顔を覗きこんでくるレゴラス
ちょこんと横に首を傾げて・・・なんでそう可愛らしいかなぁ・・・


「レゴラスっていったい歳いくつなのかしら・・・?」

「僕?僕は2930・・・って、?」


あ、話せたし通じた・・・
レゴラスもびっくりしてる・・・私の方がびっくりしたけど
てか、今いくつって言った?に、二千とか言ってませんでした?
言葉が通じるようになったのよりそっちの方がびっくりだよ
私がレゴラスを見たまま固まっていると
肩をがしっと掴まれて軽く揺さぶられた



?どうしたの?何故いきなり言葉が話せるようになったんだい?」

「よくわからないけど・・・急にピアスが熱くなって・・・」

「ピアス?この不思議な石の耳飾りかい?」

「そう、それで・・・レゴラスが私に触れたでしょう?」

「それで・・・かい?」

「・・・たぶん・・・」



あぁ、レゴラスの顔が引き攣ってる・・・
私にだって解からないんだから仕方ないじゃないっ
レゴラスは軽く溜息をついてまじまじと私の顔を見つめてくる



「不思議なこともあるものだなぁ・・・」

「なにも不思議なことなじゃいよ、必要だったからだよ
 起こるべき事が起きただけ、それを後から不思議に思うだけなんだって言ってた」

「誰がだい?」

「私の・・・私の家族のような人・・・」

「そう・・・その人の言っている事は正しいのかもしれないね
 でも、話せるようになったのは嬉しいなぁ・・・ねぇ・・明日色々話を聞かせてよ」

「勿論・・・ったぁっ」



ずっとベッドの上に座りっぱなしだったから
傷のことも忘れて背中を伸ばしたら痛みが襲ってきた



「あぁっ、急に背中を伸ばそうとするからだよ。ほら、横になって・・・」

「ありがとう・・・」



私の背中に手を添えてゆっくりとベッドに寝かしつけてくれる

・・・・・・ちょっと考えてみたんだけど・・・私、死神よね・・・?
・・・鬼道で傷治せるじゃないっ


そっと傷の上に掌を載せてそこに意識を集中させる
ぽぅっと青白い光が掌から発せられる
ゆっくりとだけど傷が閉じていくのが解かる


・・・?何をしているの?」

「何って・・・傷を治してるの」

「は?治してるって・・・君は魔法使いだったのかい?」

「魔法使い?」

「違うの?」

「私は『死神』・・・よ」

「シニガミ?」

「そう・・・でも、話すと長くなりそうだから・・・明日にしても?」

「そうだね、君も少し疲れているみたいだしゆっくり休むといい」

「うん、そうする・・・」




じゃあ、と言ってレゴラスは部屋を出て行った
レゴラスには私が死神であるのが知れても構わないと思ってしまった
・・・まぁ、世界が違うみたいだから問題はないような気もするけど
さて、言葉は解かるようになった
問題はこれからどうするか・・・ずっとレゴラスの所に居る訳にもいかない
よくよく考えてみると貴族のようにみえる
となると、余計に長く世話になるわけにはいかない
もう少しこの世界のことを教えて貰ってから考えよう・・・
この先、私はこの世界で何をするべきなのかを       ・・・














彼女は・・・は一体何者なんだろう・・・
闇の者ではない・・・それは彼女が纏っている空気で解かる
初めは人の子だと思っていたけど、人の子の持つ気配ではない
ミスランディアのような魔法使いかと思ったけど、違うと言われた
自分は「シニガミ」だと・・・そんな言葉聞いたことがない
それに共通語も通じなかった・・・解からない事だらけだ

でも、僕はの傍にいたい・・・
こんな気持ちは初めてだ、こんなに彼女に心奪われるなんて・・・







  



死神豆知識

鬼道:高い霊力を要する高尚呪術主に「破道」と「縛道」がある


ヒロインさんが心の拠り所のようにしている女性なんですが・・・
実はBLEACH喜助夢の「Moonlight Affection」のヒロインさんだったりします

そしてエルフ語講座・・・あんまりできてませんね・・・すみません
途中からこれは長くかかりそうだ・・・と思い
言葉が解かるようにしてしまいました(汗

エルフ語講座の次は共通語講座が待っている!・・・かも・・・