Stay With You -Remus-side-




Hogwarts






ホグワーツ魔法学校校長室にて校長のアルバス・ダンブルドアと
副校長のミネルバ・マクゴナガルは今年の新入生について話をしていた


「・・・ですが、校長・・・・・・」

「不安はあるかも知れぬが・・・そのためにホグズミードの外れに館を建て
 校内から続く道の入り口には暴れ柳を植えた・・・・・・儂に出来ることはした・・・
 どのような事情があれ、我が校で学ぶ権利を持っている子供には門戸を開いてやりたい」



そう話していると、ダンブルドアの近くにいた不死鳥『フォークス』が急に暴れだした
何事かと二人が驚いていると校長室の一点が光だし、徐々にその光は大きくなっていく
溢れんばかりの光の洪水・・・その中から一人の少女と二人の青年が現れた・・・

二人が目を瞠り驚いている中、いきなり現れた三人は平然と辺りを見回し
自分達の他に人間がいる事を確認すると頭を抱えだした


「人がいる所に出てしまうなんて・・・」

『『俺(私)達としたことが・・・』』

「ねぇ・・・おもいっきり驚いてるということは・・・」

『間違いなく私達が現れたところを見られていたな・・・』



ヒソヒソと話しだす三人を見てやっと何が起こったのかを理解したダンブルドアは
「珍しい事もあるものじゃ、長生きもしてみるもんじゃのぅ・・・」と呟いた
それを聞いたマクゴナガルは、はっと我に返りわなわなと震えながら叫んだ


「あ・・・あなた方は一体何者です!?」



その言葉をあっさりと無視してさらに三人はヒソヒソと話を進める



「・・・っていうかさ・・・私の目線がかなり低いんですけど・・・」

『おおっ、縮んだなぁ・・・。10歳前後に見えるぞ・・懐かしいなぁ』

『ふむ・・・無理に次元移動をしたからかもしれんな・・・』

「マジで?・・・・・・まさか・・・もう元の姿に戻れないんじゃ・・・」

『それはないと思うが・・・見た限りの力が弱まっている・・・
 力の使いすぎだな、回復と共に戻るだろう』


広はまじまじとを見つめて冷静に判断した
一方煉は紅い目を細め『2千年振りくらいだなぁ・・・』などと言っている
そんな3人にマクゴナガルは額に青筋をたてて同じ台詞をもう一度叫んだ



『お、何か叫んでるぞ。言葉が違うな・・・どうする広?』

『我々は構わないが・・・のこれからの生活を考えると不便だな・・・』

「そうね・・・呪法で何かなかったっけ?」

『あーなんかあったな・・・俺そういうの得意じゃないんだよなぁ・・・』

『・・・ったく・・・相変わらず呪法は苦手なんだな、煉』

『俺はお前と違って文武両道じゃないんでね』



呆れながら広が呪を唱える
何かが変わったわけではないのでにはその呪が効いているのかが解からない
とりあえず話しかけてみようとは前に進み出た



「えーと・・・はじめまして・・・?私の話している言葉は通じていますか?」

「ほっほっほ、通じておるとも。先程は何を話しておるか解からんかったがの・・・
 して・・・お主等は何者じゃ?見た限り只者ではなさそうじゃが・・・」



年の功とも言うべきなのか、マクゴナガルに比べていくらか落ち着いている
ダンブルドアは目を細めながらに問う
細められた目は穏やかながら、視線は鋭く達三人に向けられる



「えー・・・と・・・私達怪しい者じゃ・・・いや、いきなり現れたんだから
 充分怪しいか・・・何から話していいのか・・・・・・んと、とりあえず自己紹介でも・・・
 私はと言います。で、こちらが広・・・でその鳥と遊んでいるのが煉」

『おー、。こいつ不死鳥だぞっ、俺の眷属だ』

「マジで?・・・・・・ってあー・・・後でね煉」


フォークスと戯れている煉にダンブルドアとマクゴナガルは驚くが
は煉をはいはいと軽くあしらって広を見上げる


「(どこからどこまで話していいのか・・・広はどう思う?)」

『・・・(悪しき者ではないが・・・様子を見てからの方が良いかもしれん・・・)』



が頷いてダンブルドアに視線を戻すと
ダンブルドアもフォークスが戯れているのを見てか警戒を解いて微笑んだ


・・・と申したな?儂はアルバス・ダンブルドア、そしてミネルバ・マクゴナガルじゃ
 どのようにして此処・・・ホグワーツに来た?」

「・・・・・・・・・・・・(どのようにしてって・・・)」

『私達が連れてきた・・・』

「広!?」


広の言葉には瞠るが広はそのまま目でを制し言葉を繋げる



のいた世界は終焉を迎えた・・・消えゆく世界に一人を置いておく訳にはいかなかった』

「・・・ということは、お主等は異世界から来た・・・ということになるのかの?」

『そうなるな・・・』


何か言いたげなマクゴナガルをダンブルドアは片手を挙げて制し、三人を見つめる
異世界からの訪問者である・・・と言う藍色の長髪の青年
確かに今まで感じた事のない気配を醸し出している
特に青年二人、清浄でいて大きな何か・・・どこか畏怖の念を持ってしまう
そして平然とその青年二人と共にいる少女からも不思議な力を感じる



「消えゆく世界・・・とは?」

『そのままの意味だ、のいた世界はもう無い』

「ふむ・・・ということは、お主等三人が生き延びてきた・・・ということかの?」

『違う、生き延びたのは一人だ・・・私達はのいた世界の住人ではない』

「・・・・・・ややこしいのぉ・・・」



ふぅ・・・とダンブルドアは溜息をつくと、「何を気楽なことをっ」とマクゴナガルが言う
はそれを見て苦笑混じりに広と煉を見やった


「・・・(信用してもいいんじゃない?なんか面白いよこのお爺さん)」

『『・・・(お前がそう思うなら・・・)』』

「では・・・えーと、Mr.ダンブルドア?」

「何かの?」

「何をどう話していいのか私には皆目検討がつかないので
 質問をしてもらえますか?私は貴方を信用して話しましょう」

「信用してもらえるとは有難いことじゃ・・・では・・・お主等は何者じゃ?
 見たところ普通の人間でも魔法使いでもない、しかし三人から不思議な力を感じる」



言いながら目の前のソファを薦める
達は頷きあって薦められたソファに座ると、テーブルの上に紅茶が現れた
それをと広は興味深げにみつめ煉は面白がっていた


「えと・・・まず、私は陰陽師です・・・召喚師でもありますが・・・」

「陰陽師・・・確か、東洋の日本という国にそういう者がおったの?ミネルバ」

「!!・・・この世界にも日本があるんですか?」

「あるとも、ちなみに此処はイギリスじゃよ」

「・・・ParallelWorld・・・」

?』

『なんだその、パラレルナントカって・・・』

「類似した世界の事よ・・・決して同じではないけど似ている世界・・・」

『ふ〜ん』


の言葉に四人は少なからず驚いていた
質問を受けている筈なのに、逆に質問をしているに広と煉は苦笑している
ダンブルドアの話によるとのいた世界とあまり変わらないようである・・・
ただ一つの事を除いては・・・


「そう言えば・・・先程ダンブルドアは魔法使いと仰ってましたね?ひょっとして・・・」

「さよう、この世界には魔法使いが存在する・・・儂等がその魔法使いじゃ」

「なるほど・・・このお茶がいきなり現れた理由がわかりました
 あー、話がそれてしまいましたね・・・えーと・・・」

「そうじゃったな・・・の事はだいたい解かった。そちらの青年二人は・・・」

「広と煉・・・ですか・・・・・・先程私が召喚師だという事もお話しましたよね?」

「うむ・・・・・・ということは・・・」

「そうです、私が召喚しました・・・神獣?」

『『何で疑問系なんだっ』』



コクっと首を傾げるに二人してツッコミをいれてから
自分達で言ったほうが早いと広が話しだす


『私は東海青竜王 敖広 東の神将 青竜だ・・・そしてこっちが南の神将 朱雀』

「なんと・・・は神を召喚できるのか?」

「神・・・というのは語弊があると思います・・・」

『確かにな・・・俺達は人間の言う神ではないな・・・』

「何故?」

『俺は火と鳥の王なんだ・・・人間達の言うように人を救ったりする事はできない
 そんな事が出来るならの世界なんて簡単に救えたはずだ』

「なるほどのぅ・・・・・・では、はなぜ生き残る事ができた?」

「あーそれは・・・」

『私達がいるからだ・・・世界を作り上げている四大元素全ての護りがある
 が召喚できる者の力はにも宿る』



の体質の事は伏せられ、そのまま話が続けられていく
広達の世界「天界」についてやの元いた世界について暫く話していると
ダンブルドアは急に思いついたように口を開いた


「この後、達はどうするのじゃ?」

「どう・・・って・・・んー・・・」

『まさかお前・・・考えてなかったのか?!」

「あ・・・あははは・・・」

『まったく・・・私達はずっと一緒にいるわけにはいかないんだぞ?』

「いやぁ・・・なんとかなるかなぁ・・・って・・・」

『お前・・・その後先考えずに行動するとこ直せって言っただろっ!』

「煉だけには言われたくないっ」

『なんだとっ?!』

「なによっ」

『やめんかっ!!』



二人のやり取りを面白そうに眺めていたダンブルドアは(マクゴナガルは呆れていた)
ぽんと手を叩きに提案した


「学校に通う気はないか?」

「へ?」

「ここはのぅ・・・ホグワーツ魔法魔術学校といっての、11歳から7年間魔法を学ぶ所じゃ
 も魔力を持っておる・・・この学校で学ぶ権利がある・・・この世界に住むのならな・・・
 それにここは全寮制での住む場所にも困らんぞ?」

「学校・・・・・・」



そう、は学校に通ったことがない。生まれた時代が時代だけに学校と言うものがなかった
幼くして広を召喚したは陰陽術、召喚術だけでなくあらゆる学問は全て広達に教えられた
学校という所がどのような所なのかは解っているが繰り返し流れる年月の中で見てきた
幼い子供が楽しげに笑い、成長していく姿を・・・


「・・・行きたい!・・・・・・でも・・・」

「どうした?」

「学校に入るにはお金が必要でしょ?」

「ほっほっほ・・・気にすることはない、儂はの・・・この学校の校長じゃ」

「・・・でも・・・・・・」

「なんなら儂の養子にでもなるか?」

「え・・・・・・?」

『養子だと・・・?本気なのか?』

「嘘はいわんよ」



の大きな瞳にみるみる涙が溜まっていく
家族というものを知らない・・・父母は勿論いたが
物心がついた時には虐げられ蔑まされてきた・・・特異稀なるその力ゆえに
そして広達に出会った(召喚した)寂しさは癒されても、家族になることはできなかった
召喚師と召喚された者は主従関係であり友人でもなかった
いまでこそ妹のように、友人のように接する事ができるが主従関係であることに変わりはない
父母が亡くなってから父方の一族に成人後、の時間は止められてしまった・・・永遠に・・・・・・
それから2千年以上一人で暮らしてきた・・・時折広や煉を召喚して寂しさを紛らわせてきた
広達もに家族を・・・を考えたこともあったが、その体質を気にしてかは首を縦に振らなかった
としては周りに言われたからではなく、自分と家族になってくれると自ら言ってくれる人を求めていた



「・・・わ、私と・・・家族になってくれるんです・・・か・・・?」

「こんな爺でよければ・・・じゃがの」

「・・・私は・・まだ自分の事を全部話してない・・・それでも・・・?」

「誰にでも言いたくないことの一つや二つあるものじゃ・・・無理に聞こうとはせんよ」



ぼろぼろと零れ落ちる涙を拭おうともせずダンブルドアを見つめ続ける
広と煉はをずっと子供の頃から見守ってきたが、こんな姿を見た事がない


『私達からもの事を頼みたい・・・常に傍にいることはできないから・・・』

「広・・・」


煉はの涙を拭ってニッと笑うとフォークスをその腕に呼んだ


『フォークスつったな?お前にもの事を頼む』

「・・・・・・儂の鳥なんじゃがのぅ・・・」

『硬いこと言うなって』


澄んだ鳴き声でフォークスは返事をすると、に擦り寄る
は嬉しそうにフォークスを撫でている


「・・・で、ダンブルドア校長・・・は今年入学でよろしいですか?」



マクゴナガルの声にははっと気づいた事があった


「そうじゃの、は今いくつじゃ?」

「あー、え・・・とですね・・・いくつくらいに・・・見えます?」

「ん?10歳くらいかのぉ・・・となると来年の入学かの〜」


暢気にふぉっふぉっふぉとダンブルドアは笑っているが
は蒼褪めた・・・力が回復したら元の姿に戻ると広が言っていたのを思い出したから



「・・・大変言いにくい事なんですが・・・私・・・20歳前後なんです・・・」


本当は20歳位から歳をとっていない・・・
そのことは自分の気持ちが整理できて決心がついたら話そうと考えている


「ほ?」


ダンブルドアはまた驚いてを見つめる
広がなぜが縮んだのかを説明した、学校に通うのにこの姿が都合がいいのなら
姿変えの呪があるから大丈夫だとも説明したので、ダンブルドアは快諾した
変身術の教授も兼ねているマクゴナガルもその言葉に興味を示した

そして広と煉はそろそろ還らないと側近達が煩くなると還った
残されたはダンブルドアにぺこりと頭を下げると


「これからよろしくお願いします・・・」

「こちらこそ、。儂の事はなんと呼んでくれるかのぅ・・・父というには年寄りすぎるかの?
 どう思う?ミネルバ・・・」

「さ・・・さぁ・・・は20歳でしたね・・・あなたは100歳を超えているではありませんか」


なんともいえない表情でマクゴナガルは答える・・・話を自分に振るなと思っていることだろう・・・



「じゃぁ、おじいちゃんかのぅ・・・それも寂しいのぅ・・・」

「あ・・・あの・・・では・・・お義父様と呼んでもいいですか・・・?
 ・・・一度も呼んだことがないので・・・」



ダンブルドアはの言葉に大層喜んでいたがの「一度も呼んだ事がない」という言葉に
訝しんだ、それを察してが口を開いた


「私は両親に虐げられて育ちました・・・普通の人間ではなかったから・・・
 父を父と母を母と呼ぶ事さえ許されませんでした・・・だから私・・・嬉しいです・・・」


そう言い微笑むをダンブルドアは抱きしめようとしたが、マクゴナガルに先を越された
抱き締められながらは一つの存在に気がついた
棚の上に置かれている古びたとんがり帽子


「・・・あれは・・・」

「ほう、組分け帽に気づいたか」

「組分け帽?」

「さよう・・・被ってみるか?」

「はいっ」

「ダンブルドアっ!(いきなり親馬鹿炸裂ですか?!)」


ダンブルドアが杖を一振りして帽子を手に取り、に被せた


『めずらしい娘だな・・・』

「喋った?!意思をもっているの?」

『そう・・・儂は意思をもって生徒たちの素質を見分け組分けをする・・・
 しかし・・・お前は素晴らしい素質を持っているな・・・
 どこの寮へいっても上手くやっていけるだろう・・・希望の寮はあるか?』

「んー住む所なら見晴らしのいい所がいいなぁ・・・」

『ならば決まりだ・・・グリフィンドール!』

「・・・すまなぬが、組分け帽よ・・・今日は組分けの儀式ではないのだがの・・・
 (ついにボケたか)」

『先にそれを言ってくれ・・・(話は聞いていたが・・・親馬鹿の道まっしぐらだな)』


ということでの寮はグリフィンドール・・・変更されることはないだろう・・・


「あの・・・お義父様?」

「なんじゃ、


それはそれは嬉しそうに目をきらきらさせながら振り向くダンブルドア
マクゴナガルは呆れてため息をつきつつ

「そろそろ失礼します・・・、困ったことがあったらいつでも言ってきなさい」


と言い校長室を出て行った・・・『・・・うげぇ・・・』と思っていた組分け帽を棚に乗せ
もう一度に「なんじゃ?」ときくと


「あの・・・寮は、一人部屋で・・・」

「それはまた、どうして・・・」

「いくら姿変えの呪術があってもずっと・・・というわけにはいきませんから・・・」

「了解した、見晴らしのいい部屋を用意しよう」

「ありがとう、お義父様」



親馬鹿炸裂のダンブルドアはうんうんと頷きの頭を撫でた
その頭の中では「明日はと買い物じゃ」とマクゴナガルが頭を抱えそうなことを考えていた









  


リーマス夢のはずなんですが・・・
次回はお義父様とお買い物です・・・いやお義祖父様でもよかったんですが・・・
なんとなくお義父様にしてみました(汗