Stay With You -Remus-side-
Diagon Alley 1
とりあえず用意された客室に案内をされて、は一息ついた
屋敷しもべ妖精が軽い食事も用意してくれた
しもべ妖精を見ては驚いたが、ダンブルドアからその存在を聞いて
「ありがとう」とお礼を言ったら嬉しそうに帰っていった
ダンブルドアは「明日入学に必要なものを買いに行こう」といって自室に戻った
「さて・・・いい所に着いたなぁ・・・なにより家族ができた・・・
きっと、お義父様なら私の事を話しても大丈夫・・・きっと・・・
驚きはするかもしれないけど・・・それより、いつ元の姿に戻るのかな
急に人前で戻るなんて事はないと・・・思いたい・・・」
用意された食事を摘みながら考えていると、急に眠気が襲ってくる
色々な事があってどれくらい眠っていなかったのか
安心して気が緩んだせいもあるのだろう
そのままはベッドに倒れこむように横になり眠りについた
「・・・謎の多い娘・・・この闇の勢力が増してきている時代に現れた・・・
お主の哀しみが、孤独が闇に囚われる事の無いよう・・・光を、希望の光を求めよ
友という名の希望の光を・・・愛という名の光を・・・・・・」
眠りについたの頭を撫でるダンブルドアの瞳は慈悲に満ちていた。
カーテンの隙間から漏れる光がの眠りを覚ました
目を擦りながら辺りを見回し、少し考える。
見た事のない洋風な部屋に首を傾げ、あぁそうか・・・自分は次元を渡って来たのだ
と考えがまとまると、鏡に姿を映し自分の姿を確認する。
「お、昨日より成長してる・・・13・4歳くらいか?・・・服はこのままでいいか・・・
昨日もそうだったし、GパンにTシャツだから身長は関係ないし・・・」
そう言いながらGパンの裾を曲げ長さを調節していると
しもべ妖精が朝食を運んできた
「おはようございます。様、朝食をお持ちしました」
キーキーと甲高い声で話しかけられ、振り返ると昨夜と同じ妖精だった
「おはようございます。様はいらないよ、って呼んで・・・ね?」
「は、はい・・・では・・・朝食をここに置いておきます」
「ありがとう・・・ねぇ、君の名前は?」
「あ、私めはオロリーと申します」
「オロリーね、ありがとうオロリー」
がにっこり笑いながらお礼を言うと、昨夜と同じように嬉しそうに帰っていった
いくら慣れているとはいえ一人でとる食事は寂しいな・・・と思いつつ食事をとっていると
コツンコツンと窓を叩く音がして窓に目を向けると
フォークスが手紙を咥えて窓を嘴で叩いていた
手紙を受け取りフォークスを撫でると、フォークスは主の元へ帰っていった
【 親愛なる我が娘
午後になったら買い物へ行こう 部屋へ迎えに行くから用意をして待っていなさい
その部屋の本は自由に読んでもかまわないので暇つぶしをしていなさい
アルバス 】
「・・・本かぁ・・・・・・」
本棚を見渡し、目に付いた本を数冊手に取りソファに座り読み出す
暫くしてオロリーが食器を取りに来て、紅茶を用意しようとしたとき
コーヒーをリクエストして目を本に戻す
が3冊目の本を読み終えるとダンブルドアがやって来た
「面白い文献はあったかね?」
「お義父様・・・はい、面白いというか・・・この世界の事がなんとなく解りました
私のいた世界では御伽噺や伝説になってしまっている事が現実にあるということとか・・・」
「それはよかった・・・少し成長したかの?」
「あぁ、そうですね・・・10歳位の姿で買い物に行った方がいいですか?」
「そうじゃの・・・制服も買わねばならぬからのぅ・・・色々必要じゃの」
「でも・・・」
「お主は儂の娘じゃ、何も気にする事は無い。甘えてくれていいのじゃ」
「ありがとうございます・・・」
片目を瞑りほっほっほと笑うダンブルドアにも笑い
姿変えの呪を唱え、は10歳位の姿になった
ダンブルドアはその様を面白そうに見ていた
「さて、行こうかの・・・買い物と言えばダイアゴン横丁じゃ」
「だ・・だい・・・(大根・・・?)?」
「ダ・イ・ア・ゴ・ンじゃよ」
「はぁ・・・」
「ポートキーを用意した・・・そろそろ時間じゃな
これをしっかりと握っているのじゃぞ・・・1-2-3」
に渡された物はホグワーツの紋章を模ったペンダントだった
わけが解らず言われたとおりに握っていると、風が唸る音が聞こえ辺りの景色が渦になった
何かに引っ張られるような感覚があり気がつくと、古びた部屋に着いていた
「ふわ〜・・・召喚術みたい・・・」
「ほう・・・似ておるのか?」
「そうですね・・・召喚術の方がもう少し穏やかですが・・・」
ダンブルドアは苦笑しながらの頭を撫で外へと促した
部屋を出ると同じような古びた廊下が続き、その先の扉を開けるとやっぱり古びた店があった
「ここは〈漏れ鍋〉というパブじゃ。ここからダイアゴン横丁へ繋がっておる」
「これは、ダンブルドア校長・・・今日の御用は?」
「今日は買い物じゃよ、・・ここにおるのはマスターのトムじゃ」
「はじめまして・・・です」
少し髪の薄い、しわくちゃの顔をさらにしわくちゃにして笑う好々爺に挨拶をした
「トム、訳あって儂の養女にしたじゃ」
「こんにちは、。ここにはいつでも遊びにおいで
で、今日の買い物とはのものですな?・・・ということは・・・」
「うむ、今年ホグワーツに入学する」
「それはそれは、おめでとう・・・、しっかり魔法を学ぶんだよ」
「はい、ありがとう」
達は軽く食事を摂った後、〈漏れ鍋〉の裏庭からダイアゴン横丁へと向かった
にとっては始めての魔法界、珍しい物が沢山あってキョロキョロと辺りを見回してしまう
特に気になったのが身に纏っている物、の知っている世界とはまったく違う
「まずはグリンゴッツ銀行へ行かねばな」
「銀行?」
「そうじゃ、ちゃんとの金庫を用意した」
「へ?」
「さて、これがの金庫の鍵じゃよ」
手渡されたのは月と星を装飾され808描かれた銀色の鍵だった
は遠慮がちに受け取り微笑む
「・・・(遠慮はしちゃいけない・・・って言われたけど・・・)」
「、これはに必要じゃから用意した。どうせならしっかりと使って
しっかりと学んでくれれば儂はそれで嬉しいんじゃよ」
「はい・・・ありがとう・・・・・・お義父様」
ぎゅっと鍵を握り締め、ダンブルドアが自分の養い親であることがどれほど幸運かと実感した
そのままグリンゴッツ銀行へと足を向け、働いているゴブリンに目を瞠り
ダンブルドアを残してトロッコで金庫まで行く
金庫の中には積み上げられた金貨と銀貨に大層驚いた
とりあえず手渡された財布のような袋に適当に金貨を詰めて戻ることにした
は金庫に行く度にこのトロッコに乗らなければいけないのかと思うと
ウンザリした・・・「・・・(だからお義父様は残られたのね・・・)」
「まずは制服とローブじゃの・・・マダム・マルキンの所へ行こう
それから教科書はフローリシュ・アンド・ブロッツ書店じゃな」
次から次へと買い物を済ませていく
買った物は後で届けてもらうように手配をしてゆっくりとダイアゴン横丁を闊歩する
「次は杖じゃな」と向かった先は〈オリバンダーの店〉
「杖・・・?そう言えば・・・魔法を使うのには杖が必要なんですね・・・」
「そうじゃよ。杖は魔力の媒体じゃ、杖なしに魔法を使うことはあまり薦めることはできん」
「なるほど・・・私達陰陽師が印を結んだりするのと同じなんですね」
「そうか・・・は陰陽師じゃったな、それなら魔法を使いこなすのも早いかもしれんのぅ・・・」
ほっほっほと嬉しそうに笑う
着いた所は〈漏れ鍋〉より古びた一軒の店。看板には紀元前382年創業と記してある
「・・・き、紀元前・・・(私より長生き?な店・・・店主は代わってるだろうけど・・・)」
「?」
「いえ・・・なんでもありません」
店にはいると誇りと黴の臭いがして鼻がむずむずする
奥から老人がひょっこりと出てきた
「お久しぶりですな、校長・・・今日はいかがいたしました?」
「久しぶりじゃオリバンダー、今日はこの子の杖を買いにの」
「では、娘さん杖腕は?」
「杖腕?」
「利き腕のことじゃよ」
「・・・私・・・両手利きなんですが・・・」
「ならば両腕を・・・」
そう言いオリバンダーは巻尺で腕の寸法を測り、奥の部屋から色々と細長い箱を抱えてきた
・・・が、どれもとは相性が良くないらしい・・・狭い店は半壊状態になっていった
「あ・・・あの・・・私・・・・・・向いてないんじゃ・・・」
「あぁ、お店の事は気にせんでください・・・こういうこともあります」
オリバンダーとダンブルドアは苦笑して、に合う杖を探し
ダンブルドアは杖を一振りして店を片付ける
が店内を見渡すと、1つの紅い箱が目に入った
「・・・あの紅い箱は・・・」
「これですかな?これは・・・難しい杖です。お勧めはできませんが・・・試してみましょう
東洋の梅の木に不死鳥の涙、芯には白虎とドラゴンの牙。柄の部分には・・・」
「鼈甲・・・(不死鳥・白虎・竜・亀・・・四神の眷属・・・)」
「そうそう、べっこうと申しましたな。28センチです」
手渡された杖を持つと、体中の血が沸き立つような感じがした
そして杖から感じ取れる力と意思
「なんと・・・っ、あなたの杖はどうやらこの杖のようです
とても難しい杖でが・・・あなたには何かしらの力が備わっているようですね・・・素晴らしい!」
オリバンダーは喜々として杖を箱にしまい包装した
ダンブルドアも嬉しそうにの頭を撫でていた
「・・・、あの杖に何か思うような事があるようじゃの?」
「そうですね・・・それはまた後でお話します」
包装してもらった杖だけは魔法で送らず、手に持って帰る事にした