Stay With You -Remus-side-
Diagon Alley 2
学用品の買い物は全て終えて
次は普段着を買うべく、ロンドンのチャリング・クロス通りに向かった
の着ている服はよかったが、ダンブルドアの着ている服というと
魔法使いそのものといった感じだったので、〈漏れ鍋〉で待っているといい
一人で買い物に出かけた
「ふぁ〜、西洋は初めて来たけど・・・やっぱりかわらないのね・・・」
とりあえず今の姿用に子供服を数着と
元の姿用にGパンやTシャツ等の軽装を数着買い
足早に〈漏れ鍋〉へと戻ると、ダンブルドアは何やら知人らしき夫婦と話していた
「この度は息子の・・・リーマスの入学を許可していただいて
なんとお礼を言っていいか・・・」
「なんの、儂にできる事をしたまでじゃ・・・おぉ、。おかえり」
「ただいま戻りました・・・」
ダンブルドアの側には少し年若い夫婦とその息子であろう少年が立っていた
父親譲りであろう鳶色の髪に薄茶の瞳は優しげでどこか哀しげな光を宿していた
立ち話もなんだからとダンブルドアはトムから一部屋借りてそこへ移動した
少し話がしたいからとダンブルドアとその少年の両親はテーブルを挟み紅茶を飲んでいた
と鳶色の髪の少年は少し離れた所で出された茶菓子と紅茶を飲んでいた
「えと・・・こんにちは・・・」
「こっこんにちはっ」
「「・・・・・・」」
は見かけは11歳だが中身は20歳である
子供の相手などした事が無いわけではないが、なにをどうすればいいのか解らない
それに目の前の少年は何故か緊張しているようだ
「んと・・・私は、・D・。名前を聞いてもいい?」
ミドルネームのDとはダンブルドアのDである
買い物をしている途中に決まった事だ
「・・・ぼ、僕はリーマス・J・ルーピン・・・」
「じゃあ・・・Mr.ルーピン?」
「え?あ・・・リーマスでいいよ・・・」
「んじゃあ、リーマスは今年ホグワーツに入学するの?
あ、私もでいいよ」
「うん、そうだよ・・・も?」
「そう、これからよろしくね?」
「え、う・・・うん・・・」
嬉しそうなのにどこか寂しそうに顔を赤くしてふにゃっと微笑む
はどこかで見たことのある瞳だと思った
それは・・・自分・・・・・・
寂しいのにどこかで他人を拒絶している
何故・・・?こんな少年が・・・・・・??
そう思い漆黒の瞳を細めリーマスを見つめると、ダンブルドアや他の魔法使いから感じる
力とはまた別のナニかを感じ取った
それが何かなのは解らないが、それが理由だと思った
「ねぇ、リーマス。ここで出会ったのも何かの縁だし・・・私の最初の友達になって?」
「え・・・?で、でも・・・」
喜びと戸惑いと不安の混じった瞳でを見つめ返す
はにっこりと満面の笑みを見せてもう一度言った
「私、今まで友達という友達がいなかったの。リーマスは私の最初の友達になるの・・・嫌?」
「そっそんなことないよっ、僕で良ければ・・・でも・・・きっと僕の事を知ったら・・・」
聞こえるか聞こえないか判らないくらいの声でポツリと呟いた言葉はに届いていた
あぁ、やっぱり自分に似ていると苦笑を浮かべる
「リーマス・・・私も自分の事について言えないことは沢山あるの。
でも、私はリーマスと友達になりたい。いつかきっと言える日が来ると思うから
それにリーマスが何者でも・・・例えば吸血鬼とかだったとしても構わない・・・」
「・・・本当にそう思うの?怖くないの?実際にその姿を見ても同じ事を言えるの?」
「う〜ん、そうねぇ・・・怖いかもしれない・・・」
「ほら・・・」
「でもそれは、知らない人だったら・・・ね。」
「え?」
「だって友達だったらそんな事は思わない、良く知っている人だし
なにより自分が信じている友達だもの・・・だから、怖くない・・・
それに、色んなことを気にしていたら友達つくれないじゃない?
最初から判りあえる人間なんてほとんどいないんだから・・・」
「うん・・・そうだね、ありがとう。じゃぁ・・・僕も・・・
、僕と友達になってください」
「ありがとう・・・リーマス」
「こちらこそ・・・ありがとう、・・・」
が手を差し出し、リーマスがゆっくりと握り返す
二人にとってどちらも初めての友達・・・
その光景を嬉しそうに目を細めて眺めている3人の大人達
「よかったのぅ、。友達ができたようじゃな」
「はい、お義父様」
「「「お父様?!」」」
「おぉ、そうじゃ・・・先日儂の養女にしたんじゃよ。
リーマスと申したな?と仲良くしてあげておくれ」
「は・・・はい・・・(ミドルネームのDってダンブルドアのことだったんだ・・・)」
お義父様というには歳がかけ離れすぎだろう・・・とルーピン一家は思ったとか・・・
ここ2・3日僕には嬉しい事が沢山あった
ホグワーツ魔術学校へ入学できること、そして買い物に行った時にできた友達
僕の事を例え吸血鬼でも怖くないと言ってくれた(吸血鬼じゃないけど・・・)
・・・僕の学校生活が始まる前にできた友達・・・
彼女はダンブルドア校長の養女だっと言っていた、が自分の事について言えないことがある
と言っていたけどその事が関係あるのかな・・・
それに、僕の事を初めての友達だと言っていたっけ・・・不思議な子・・・
いつか・・・僕が自分の事を話したとき、彼女も話してくれるだろうか・・・
「・・・マス・・・・・・リーマス?」
「あ・・・なに?母さん」
「いつまで起きているの?今日は疲れたでしょ?早く寝なさい」
「うん・・・」
「お?考え事かい?・・・さては・・・今日会ったちゃんのことか?」
「な・・・っ、と・・父さんっ。違うよっ」
「そうかそうか・・・リーマスも年頃だもんなぁ〜」
「あらあら一目惚れ?リーマス。黒い髪と瞳がとても印象的で可愛らしい娘さんだったものねぇ」
「母さんまでっ、もうっ・・・二人してからかわないでよっ」
「「はいはい」」
いきおいで「おやすみっ」と言って僕はベッドに潜り込んで布団をかぶった
目を瞑っても浮かんでくるのは・・・
母さんが言うように黒い髪に黒い大きな瞳・・・嬉しそうに笑う姿がとても印象的だった
人目惚れ・・・しちゃったのかなぁ・・・・・・
早く学校へ行きたいな・・・・・・・・・